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・俺俺主義では主に新聞、雑誌の記事などを紹介しています。引用部の著作権は引用元に属します。引用が不適切な場合はメールなどでご指摘下さい。早急に対応いたします。 ・ここで紹介された記事に出てくる研究結果等はあくまで「結果」であり信憑性が必ずしも高いとは言いきれません。一情報として読んでいただけたらいいと思います。 俺俺主義を参考にして行った如何なる行動も責任を取りませんので予めご了承下さい。 |
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【医学】俺俺奇生虫症メモ 「なあに、かえって免疫力がつく」
- ちまたでやたら話題になっているので、自分の勉強がてら回虫、ついでに寄生虫についてまとめてみた。いや、あんまりまとまってないけど。
- (12/21追記:最新版はこちら→俺俺主義寄生虫症メモ
線虫症(せんちゅうしょう/nematoda)
- 【蟯虫症】(ぎょうちゅうしょう/oxyuriasis, pinworm disease)
- 終宿主=ヒト。盲腸に生息、夜間にメスは肛門から出てきて周囲の皮膚に産卵。
- 基本的に無症状だが、掻痒(そうよう)感が強く、集中力が低下したり不眠症になったりする。
- パモ酸ピランテル(pyrantel pamotate)が駆虫薬として有効。
- 【鉤虫症】(こうちゅうしょう/ancylostomiasis, hookworm disease)
- ズビニ鉤虫とアメリカ鉤虫の2種がいる。終宿主=ヒト。小腸に生息、卵は糞便とともに排泄され、外界で孵化して幼虫になる。
- アメリカ鉤虫は経皮感染して咽喉→肺→咽喉→小腸と移動。ズビニ鉤虫は経口感染で直に小腸に戻る。
- 幼虫は経皮感染の場合は皮膚の掻痒感を、経口感染の場合は悪心や嘔吐などの症状を起こす。また、肺を通過する際に好酸球性肺炎を引き起こす場合がある。成虫は無症状だが、寄生する成虫が多いと鉄欠乏性貧血を起こす。
- パモ酸ピランテルが有効。
- 【糞線虫症】(ふんせんちゅうしょう/strongyloidiasis)
- 終宿主=ヒト、ネコ、イヌなど。小腸に生息、卵は糞便とともに排泄され、外界で孵化して幼虫になる。土壌中でも自立生息出来るという特徴を持つ。
- 経皮感染して咽喉と肺を経由して小腸に辿り着く。その他、卵が腸内で孵化し再び感染するなどの自家感染があり得る。
- 基本的に無症状だが、AIDS患者などの易感染者は多数の虫が体内に侵入し、播種性糞線虫症(disseminated strongyloidiasis)を来す事がある。
- チアベンダゾール(thiabendazole)が有効。
- 【回虫症】(かいちゅうしょう/ascariasis)
- 終宿主=ヒト(他の動物に寄生するのもいるようだが、詳しくは知らない)。経口感染し、小腸で孵化すると、幼虫は腸壁から門脈を経由して肝臓へ、肝静脈から肺へ、成長後に咽喉から再び小腸に舞い戻る。
- 基本的に無症状だが、数が多いと免疫応答が高まったり、成虫の場合は消化器症状を、更には腹膜炎などを起こす場合がある。
- パモ酸ピランテルが有効。
- 【糸状虫症(フィラリア症)】(しじょうちゅうしょう/filariasis)
- i)バンクロフト糸状虫(Bancroft's filaria)、マレー糸状虫(Malayan filaria)…終宿主=ヒト。蚊が媒介する。リンパ腺で発育し、夜間に血中に移動して蚊に血とともに吸われる。日本ではほぼ撲滅されている。
- 成虫は多数のミクロフィラリア(microfilaria)という仔虫を産む(胎生)。
- リンパ管に生息する為、急性リンパ管炎を起こし、浮腫や発熱が生じる。1週間程度で収まるが、再発を繰り返すため、次第にリンパ管が閉塞する。結果、象皮病(elephantiasis)を招く場合がある。
- バンクロフト糸状虫は鼠径部周辺にリンパ節を好むため、乳糜尿(にゅうびにょう/chyluria)や陰嚢水腫(hydrocele)を引き起こす。マレー糸状虫は下肢のリンパ節を好むため、下半身の著名な腫脹が認められる。
- ジエチルカルバマジン(diethylcarbamazine)が有効。
- ii)オンコセルカ(onchocerca)…終宿主=ヒト。ブユが媒介する。アフリカ、南米に生息。リンパ管ではなく皮下組織に寄生する。
- ミクロフィリアは病原性が強く、皮膚掻痒感が慢性化すると色素沈着や皮膚の萎縮を起こす。また、ミクロフィラリアは体内を移動するため、しばしば眼内に進入する。すると免疫応答によりブドウ膜炎が発生し、失明に至る事がある。
- イベルメクチン(ivermectin)が副作用(アレルギー反応)の強いDEC(ジエチルカルバマジン)に取って代わって使用される。
- 【アニサキス症】(anisakiasis)
- 終宿主=イルカやクジラなどの海棲哺乳類。幼虫はオキアミ→アジ、タラ、サバ、イカなどと食物連鎖を経由して寄生し、ヒトには刺し身と共に経口感染する。
- 感染すると胃では悪心、嘔吐、胃痙攣を、回盲部では激しい下腹部痛を引き起こす。これらはアレルギー反応によるものだと考えられている。
- 幼虫は3cmほどの大きさのため、内視鏡などで取り除く事が出来る。また、1週間ほどで死滅するため、対症療法で済ます事も出来る。
- 終宿主=イルカやクジラなどの海棲哺乳類。幼虫はオキアミ→アジ、タラ、サバ、イカなどと食物連鎖を経由して寄生し、ヒトには刺し身と共に経口感染する。
- 感染すると胃では悪心、嘔吐、胃痙攣を、回盲部では激しい下腹部痛を引き起こす。これらはアレルギー反応によるものだと考えられている。
- 幼虫は3cmほどの大きさのため、内視鏡などで取り除く事が出来る。また、1週間ほどで死滅するため、対症療法で済ます事も出来る。
- 【顎口虫症】(がっこうちゅう/gnathostomiasis)
- 有棘顎口虫、剛棘顎口虫、ドロレス顎口虫、日本顎口虫がある。終宿主=イヌやネコ。幼虫はケンミジンコ→雷魚、ドジョウ、トノサマガエルなどの食物連鎖を経由して寄生し、ヒトにはやはり生食により経口感染する。
- 感染すると腸壁から肝臓へ、次いで筋肉や皮下組織に移動する(幼虫移行症/larva migrans)。ヒトが最終宿主でないため、この移動が続く。移動する場所によっては、その姿が透けて見える事もある(皮膚爬行症/creeping eruption)。眼内に入れば失明を、中枢神経に侵入すれば神経麻痺などの症状を起こす場合がある。
- 剛棘顎口虫、ドロレス顎口虫、日本顎口虫は予後良好だが、有棘顎口虫は再発するため治療を要する。アルベンダゾール(albendazole)が用いられる。
吸虫症(きゅうちゅうしょう/trematoda)
- 【住血吸虫症】(じゅうけつきゅうちゅうしょう/schistosomiasis)
- 終宿主=ヒト、ネコ、イヌ、ウシ、ネズミなどの哺乳類。日本住血吸虫症(schistosomiasis japonica)、マンソン住血吸虫、メコン住血吸虫、ビルハルツ住血吸虫(vesical bilharziasis)がある。日本ではほぼ撲滅されている。
- 糞中の卵は水中で孵化し、ミラシジウム(巻き貝)→セルカリア(哺乳類)と成長しながら宿主を代える。
- 門脈や腸間膜静脈で成熟した成虫は卵を大量に産む。その結果、血管閉塞、腸管に虚血性潰瘍、下痢、肝に肉芽腫、門脈圧亢進→肝硬変などが起こる。
- プラジカンテル(praziquantel)が有効
- ビルハルツ住血吸虫だけ、ヒトを終宿主とする他、膀胱周囲の血管に寄生し尿中に産卵する。結果、血尿、腎盂炎、水腎症、膀胱ガンなどを起こす。
- 【肝吸虫症】(かんきゅうちゅうしょう/clonorchiasis)
- 終宿主=ヒト、イヌ、ネコなどの哺乳類。虫卵はミラシジウム、セルカリア(マメタニシ)→メタセルカリア(淡水魚の鱗の下)→ヒト、と成長しながら宿主を変える。鯉のアライなど要注意。
- メタセルカリアは小腸から胆管を登り、そこに居座る。胆管閉塞を起こし、肝機能障害、肝脾腫、胆汁性肝硬変を引き起こす。
- ブラジカンテルが有効。
- 【横川吸虫症】(よこかわきゅうちゅうしょう/metagonimiasis)
- 終宿主=ヒト、イヌ、ネコなどの哺乳類。虫卵はミラシジウム(貝類)→セルカリア(淡水魚の鱗の下)→ヒト、と成長しながら宿主を変える。
- 小腸に寄生するが、ほぼ無症状のため気付かれない事が多い。
- ブラジカンテルが有効。
- 【肺吸虫症】(はいきゅうちゅうしょう/paragonimiasis)
- i)ウェステルマン肺吸虫症(paragonimiasis westermani)
- 終宿主=ヒト、イヌ、ネコなどの哺乳類。ミラシジウム(貝類)→セルカリア(サワガニ)→メタセルカリア(ヒト)。
- 腸壁から腹腔、横隔膜を経由して肺に侵入し、免疫応答で虫結節を作り、結核に類似した症状を呈する。
- ブラジカンテルが有効。
- ii)宮崎肺吸虫(paragonimiasis miyazakii)
- 終宿主=イタチやキツネなど。ミラシジウム(ホラアナミジンニナ)→セルカリア(淡水蟹)→メタセルカリア(ヒト)。
- 腸壁から腹腔、横隔膜を経由して肺に侵入するが、終宿主がヒトではないため、幼虫移行症をおこし、胸膜損傷、ひいては気胸や胸水貯留などを来す。
- ブラジカンテルが有効。
条虫症(じょうちゅうしょう/cestoda)
- 【日本海裂頭条虫症】(にほんかいれっとうじょうちゅうしょう/diphyllobothriasis nihonkaiense)
- 終宿主=ヒト、イヌ、ネコ、ブタ、キツネなど。ケンミジンコ→マス→ヒト。
- 軽度の消化器症状しか起こさない。
- ブラジカンテルを内服後、塩類下剤で条虫を排泄する。
- 【無鉤条虫症】(むこうじょうちゅうしょう/taeniasis saginata)
- 終宿主=ヒト。中間宿主のウシの生肉を食べる事で感染する。
- 軽度の消化器症状しか起こさない。
- ブラジカンテルを内服後、塩類下剤で条虫を排泄する。
- 【有鉤条虫症】(ゆうこうじょうちゅうしょう/taeniasis solium)
- 終宿主=ヒト。中間宿主のブタの生肉を食べる事で感染する。また、その他にヒト自身が中間宿主となる人体有鉤嚢虫症(cysticercosis cellulosae hominis)があり、有鉤嚢虫として体内を嚢虫が移行する。
- 有鉤嚢虫症の場合、痙攣、頭蓋内圧亢進、失明、不整脈などの症状を引き起こす。
- 有鉤条虫の場合はガストロフィンを用いて排泄させ、有鉤嚢虫の場合はブラジカンテルもしくは外科的治療を行う。
包虫症(ほうちゅうしょう/echinococcosis)
- 【エキノコックス】
- 終宿主=イヌ、キツネ。北極周辺の地域に生息。糞中に排泄された虫卵を経口摂取する事で感染する。小腸で孵化し、包虫と言われる幼虫になり、包虫嚢胞を形成する。
- 肝臓や肺に主に嚢胞を形成し、何年もかけて肝肥大などを起こす。
- アルベンダゾールが嚢胞の縮小効果を持つが、自覚症状がないうちに外科手術で取り除くのが望ましい。
- とりあえず、ざっと教科書をまとめてみました。間違いやら何やらあると思いますが、何か気付かれたらコメント下さい。
- 参考→“中韓キムチ戦争”で発覚、とっても怖い「回虫」
- 寄生虫の卵 感染、ラッキーかも=猪飼順 /東京
- 俺俺
2005-11-30 00:35:32 | Permalink
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